本フェスティバルがスタートしてから38年目の本年。その38年の間に映像をめぐる環境は大きく変容した。イメージフォーラム・フェスティバル2024では、「映画」を通して私たちの生きる現在を捉え直すことの意義について改めて考えてみたい。
特集は「交錯する視線:ドキュメンタリーという物語」と題し、メディアが人間関係の分断や政治的混乱を生み、人々の不安を煽る脅威にもなっている現代の危機的状況に対し、現代の「ドキュメンタリー映画」がどのような問題意識を持ち、どのようにアプローチをしていくのか、上映作品やトーク・イベントを通じて迫っていきたい。身体的・地理的・文化的境界を一面的な政治的背景をもって分断的に語るのではなく、むしろその政治性を複雑化して包括的な視点を持つ、アルゼンチン、香港、パレスチナ、イスラエルなどからのドキュメンタリーにぜひ接していただきたい。
また「エクスペリメンタル・パノラマ」部門では特に現代のフィルム映画作家の特集を通じて、アーカイブなど歴史的文脈としての運用がほとんどとなっているアナログ・フィルムメディアの現在性にも注目する。
歴史的な視点から改めて注目したい映像作家の個展プログラム「フィルムメーカーズ・イン・フォーカス」部門では、戦後日本を代表するグラフィック・デザイナーでもある粟津潔のコンセプチュアルな実験映画作品群や、8ミリから3DCGまでさまざまなメディアを駆使するアニメーション・ユニットであり本年結成45年を迎えたIKIF、そしてハリウッド映画のVFX分野に関わりつつ、合成技術を自在に駆使した実験映画も手がけたアメリカ西海岸のユニークな巨匠、パット・オニールを特集する。
公募部門「東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション」では、日本、韓国、中国、香港、マカオ、台湾から442作品の応募があった。形式やジャンルに囚われない新しい感性に満ちた多彩なノミネート16作品が賞を競い合う。
イメージフォーラム・フェスティバルを通して自由な発想と思考、新たな世界観に出会い、参加する皆さまの交流の場となっていただければ幸いである。
「イメージフォーラム・フェスティバル」の前身は、それ以前12年間(1973〜1985)にわたって開催されてきた「アンダーグラウンド・シネマ新作展」(1973〜5回開催)と「実験映画祭」(1981〜5回)です。この流れを引き継ぎ、より国際的な内容と、作品の一般公募を盛り込み、1987年にスタートしたのが本フェスティバルです。
1回目、2回目までは、東京のメイン開催と選抜プログラムの地方巡回上映という形で展開しましたが、3回目(1989年)からは大阪でも同時に開催され、2都市同時開催という世界でも珍しい開催形態となりました。10回目(1996年)からは横浜でも同時に開催し、さらに福岡でも開催されることになりました。14回目(2000年)に関西での開催を大阪から京都に移し、18回目(2004年)からは名古屋でも開催されることになり、現在は東京、京都、名古屋の3都市開催となっています。また、1999年にロンドン、2005年に金沢、2007年に新潟、札幌、2008年に札幌でも開催しています。
◎イメージフォーラム・フェスティバル2023
第37回/特集:ギャザリング・クラウド
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2023
◎イメージフォーラム・フェスティバル2022
第36回/特集:アンダーグラウンドの再想像
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2022
◎イメージフォーラム・フェスティバル2021
第35回/特集:フィルム・イン・シェルター 映画の停泊地
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2021
◎イメージフォーラム・フェスティバル2020
第34回/特集:”オン・スクリーン” 上映について
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2020
◎イメージフォーラム・フェスティバル2019
第33回/特集:ラフ&ワイルド
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2019
◎イメージフォーラム・フェスティバル2018
第32回/特集:ヴォイセズ
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2018
◎イメージフォーラム・フェスティバル2017
第31回/特集:タンジブル・ドリームス
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2017
◎イメージフォーラム・フェスティバル2016
第30回/特集:ユニーク・エンカウンターズ
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2016
◎イメージフォーラム・フェスティバル2015
第29回/特集:オプティカル・ドリームス
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2015
◎イメージフォーラム・フェスティバル2014
第28回/特集:ユートピア 夢想の発火点
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2014
◎イメージフォーラム・フェスティバル2013
第27回/特集:創造するドキュメンタリー、無限の映画眼
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2013
◎イメージフォーラム・フェスティバル2012
第26回/特集:エマージング・リズムス
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2012
◎イメージフォーラム・フェスティバル2011
第25回/特集:マッピング・ストーリーズ
ウェブサイト http://www.imageforumfestival.com/2011
◎イメージフォーラム・フェスティバル2010
第24回/特集:手への回帰:ドローイング・アニメーションの力
ウェブサイト http://www.imageforum.co.jp/festival2010/
◎イメージフォーラム・フェスティバル2009
第23回/特集:20世紀は終わらない
ウェブサイト http://www.imageforum.co.jp/festival2009/
◎イメージフォーラム・フェスティバル2008
第22回/特集:ドリーム・マシン
ウェブサイト http://www.imageforum.co.jp/festival2008/
◎イメージフォーラム・フェスティバル2007
第21回/特集:グッバイ・スタイリッシュ
ウェブサイト http://www.imageforum.co.jp/festival2007/
◎イメージフォーラム・フェスティバル2006
第20回/特集:アニメーション:新世紀の力!
ウェブサイト http://www.imageforum.co.jp/festival2006/
◎イメージフォーラム・フェスティバル2005
第19回/特集:いつも、動いて ドイツ実験映画とビデオアートのクロスオーバー1994-2004
◎イメージフォーラム・フェスティバル2004
第18回/特集:シュート!シュート!シュート!
ロンドン・フィルムメーカーズ・コーポラティブとイギリス・アヴァンギャルド・フィルムの最初の10年 1966〜1976
◎イメージフォーラム・フェスティバル2003
第17回/特集:リヴァージュ・ロワンテーヌ」(ヨーロッパ・アートフィルム1995ー2002)
◎イメージフォーラム・フェスティバル2002
第16回/特集:サテライト・オブ・ラブ
◎イメージフォーラム・フェスティバル2001
第15回 特集:ホーンテッド/憑依する部屋
◎イメージフォーラム・フェスティバル2000
第14回 特集:巧妙な視覚
◎イメージフォーラム・フェスティバル1999
第13回 特集:20世紀を忘れる
◎イメージフォーラム・フェスティバル1998
第12回 特集:FAKE THE TIME
◎イメージフォーラム・フェスティバル1997
第10回 特集:天使
◎イメージフォーラム・フェスティバル1996
第10回 特集:エクスペリメンタル・リュミエール
◎イメージフォーラム・フェスティバル1995
第9回 特集:テクノ・ルシーダ/テクノ・オブスクーラ
◎イメージフォーラム・フェスティバル1994
第8回 特集:旅と映画的カメラ・アイ
◎イメージフォーラム・フェスティバル1993(第7回)
◎イメージフォーラム・フェスティバル1992(第6回)
◎イメージフォーラム・フェスティバル1991(第5回)
◎イメージフォーラム・フェスティバル1990(第4回)
◎イメージフォーラム・フェスティバル1989(第3回)
◎イメージフォーラム・フェスティバル1988(第2回)
◎イメージフォーラム・フェスティバル1987(第1回)
お問い合わせ:イメージフォーラム・フェスティバル2024事務局 TEL.03-5766-0116
東京都渋谷区渋谷2-10-2
TEL:03-5766-0114
※JR渋谷駅より徒歩8分。東口駅前の宮益坂上がりきり、ガソリンスタンドの五差路を直進(表参道方向)、一つ目の信号を右に入る。曲がり角は薬局。
※J東京メトロ表参道駅より10分。青山通り渋谷方向、青山学院大学を過ぎ、160m先の薬局手前左入る。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/
東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F
TEL: 03-5468-5551
※ JR山手線・JR埼京線[渋谷駅]より徒歩7分。[ハチ公改札]から [宮益坂口]へと進む。明治通り沿いに原宿方面へ進む。[宮下公園交差点]まで進む(エスカレーター・階段のみ)。エレベーター利用の場合は、[南改札]から[東口]へと進む。明治通り沿いに原宿方面へ[宮下公園交差点]まで進む。
※ 京王井の頭線[渋谷駅]より徒歩7分。[中央口]から[渋谷駅宮益坂口]へと進む。明治通り沿いに原宿方面(駅を背にして左側)へ進む。[宮下公園交差点]まで進む。
※ 東急田園都市線・東急東横線[渋谷駅]、東京メトロ半蔵門線、東京メトロ副都心線[渋谷駅]より、いずれも徒歩7分。[出口B1]を出て正面(エスカレーター・階段のみ)。エレベーター利用の場合は、[出口20a]を出て右手の原宿方面へと進む。
https://ttcg.jp/human_shibuya/
東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア(渋谷駅直結・直上)
館外1F・2FのSHIBUYA SKYエレベーターで14Fへ
https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/
一般1,500円/学生800円/シニア1,300円/イメージフォーラム会員・障がい者1,000円
[4回券] 4,000円
※ 全席指定。チケットは上映日の3日前よりシアター・イメージフォーラムのオンラインチケット購入サイト、または劇場窓口で販売します。当日受付は各日10:30より行います。
※ 4回券は上映日の3日前より劇場窓口のみで座席指定券と引き換えができます。
1,800円[3Dメガネ(Real D)代込み]均一料金
※ 3Dメガネを持参された方は1,700円
※ 4回券はお使いいただけません。
※ 全席指定。チケットは上映日の2日前よりヒューマントラストシネマ渋谷のオンラインチケット購入サイト、または劇場窓口で販売します。
Webket料金2,200円/携帯サイト・窓口料金2,500円
※ 当日のSHIBUYA SKY入場チケット、もしくは年間パスポートをお持ちの方は、どなたでも鑑賞いただけます。
※ SHIBUYA SKYチケットは20分ごとの入場枠で販売しており、数に限りがございます。ご希望日時のチケットが完売の場合は購入いただけません。またチケット記載の入場時間より前にはご入場いただけません。
※ 14階チケットカウンターから屋上に到着するまでにお時間を要します。屋上でのイベントにおいては、余裕をもった時間帯のチケット購入を推奨いたします。
※ 混雑時、屋上エリア等の入場制限を行う場合がございます。
※ 悪天候により、イベント開催直前もしくは開催中に、イベントを中止・中断する場合がございます。チケットのキャンセル・日時変更については公式WEBサイト(https://shibuya-scramble-square.com/sky/faq/)をご確認ください。なお、いずれの場合も入場後のキャンセルはできません。
※ 屋上には持ち込み禁止物がございます。
※ その他注意事項は公式WEBサイトよりご確認ください。
https://shibuya-scramble-square.com/sky/ticket/#sec-notes
※ 10月17日(木)のチケット購入についてはプログラム紹介ページをご覧ください。
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 12階
TEL:052-971-5511(代)
※ 地下鉄東山線・名城線栄駅、名鉄瀬戸線栄町駅下車、オアシス21連絡通路利用徒歩3分
http://www.aac.pref.aichi.jp
一般1,500円/学生800円/シニア1,300円/イメージフォーラム会員・障がい者1,000円
[4回券] 4,000円
※ 当日券のみ。自由席・各回入替制。各プログラムは上映開始15分前に開場します。
京都市上京区今出川通出町西入上ル三芳町133(出町桝形商店街内)
TEL:075-203-9862
※ 出町柳駅(京阪、叡山電鉄始発駅)5番出口より徒歩5分
※ 今出川駅(京都市営地下鉄)3番出口より徒歩10分
https://demachiza.com
一般1,500円/学生1,000円/シニア1,300円/出町座会員1,000円
[4回券] 4,000円
※ 全席指定。
※ 券売機で当日券をご購入後、1階受付カウンターで座席指定をしてください。
※ 前売券や招待券等をお持ちの方は、1階受付カウンターで座席指定券との引き換えを行ってください。
※ 開場は開映5分前です。開映時間までにお越しいただけないと、指定座席にお座りいただけない場合がございます。
※ 電話で予約することができます。(TEL: 075-203-9862/受付時間10:30〜22:30)