ドキュメンタリーは画一的な歴史の記述に対し疑問を投げかけ、見られるたびに見る者の中に多義的な解釈を生む。ドキュメンタリーに対して今見出すべき”効能”は、”真実”を伝えるということだけではなく、”真実”と伝えられるものを解体し、また別の複数の”真実”の可能性を示すことにあるともいえよう。イメージフォーラム・フェスティバル2024では、「交錯する視線:ドキュメンタリーという物語」というテーマのもと、異なるいくつもの真実の交錯点としての映像表現を探求する。
〈助成〉
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
[東京芸術文化創造発信助成]