陽の当たる町 ラティ・オネリ
グルジア西部の都市チアトゥラは、かつて世界で使用する半分近くのマンガンを産出し、革命後におけるロシアの重工業を支えたと言われている。資源がほぼ枯渇した現在、人口は激減し、往時の栄華と社会主義的ユートピアの幻想を伝える巨大な建築物や引き込み線が、その朽ちた姿を陰鬱に晒している。だがそこに残された人々は、今も変わらず鉱夫として生き生きと働き、仕事が終われば演劇クラブや、民謡クラブで親密な交流を深める。グルジアの俊英による、美しい無常感を暖かい目で捉えたデビュー作。
アスファルト・バレエ パシ・スリーピング・ムルマキ/8ミリ(デジタル版)/1分/1980(フィンランド)
陽の当たる町 ラティ・オネリ/デジタル/104分/2017(グルジア)