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Das Gestell 集立態

Das Gestell 集立態
 

フィリップ・ヴィトマン/デジタル/30分/2017(ドイツ/日本)
 
日本人哲学者、小島威彦が、ドイツの哲学者ハイデガーに宛てて手紙を書く。現代社会にひろがるテクノロジーとどのようにして折り合いをつけるべきか、助言を求める手紙だ。50年以上の時を経て、学者と意欲的な技術者の間で同じ問題が再び議論される。人類とテクノロジーがどのようにして共存し続けられるかを理解するのは難しい。
伝記的なトリビアや、神話的な物語を持ち出したり夢を並べたててみることは、物事をはっきりさせる役には全くたたない。ざらざらした映像の本作は、いつのことか定かではない風景が立ち現れ、時に水や耳障りな金管楽器の音の洪水に見舞われる。制御不可能性はリスクを最小限にしようとしている世界に切り込む方法を手に入れ、その結果、新たな危険を生み出してしまうのだ。
 

フィリップ・ヴィトマン

1980年、西ベルリン生まれ。ハンブルク大学で文化人類学を学んだ後に、ハンブルク美術大学でヴィジュアル・コミュニケーションを学ぶ。作品は、ウェクスナー芸術センターやヴロツワフのWROビエンナーレ、ベルリン国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、ニューヨーク映画祭、サンパウロ映画祭、FIDマルセイユ、CPH:DOX、ヴィジョン・ドゥ・リールなど、アートスペースや映画祭で上映されている。

 

上映日

東京:5/4 21:15, 5/7 13:45 プログラム Q
京都:5/14 11:00 プログラム Q
横浜:6/18 18:30 プログラム Q
名古屋:6/25 14:50 プログラム Q
 
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