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雲海

雲海
 

ジョージ・クラーク/出演:チェン・ジェレン/デジタル/16分/2016(イギリス/台湾)
 
台湾とその周辺で撮影した本作は、現代美術作家チェン・ジエレンのインタビューを中心に構成されている。映画と風景、そして田舎の生活と、自治とレジスタンスの場としてそこに層をなす歴史の関係性について探求している。
解釈と私たちが見聞きすることの関係性への問いを中心に構築している本作では、日本植民地時代の台湾で映画上映という形で政治的集会を行っていた農民について、チェンが語る。タイトルは中国語の「雲海」である。全てのものが雲の海の下に隠されているという、台湾の高い山からの眺めを言い表す言葉だ。
 

ジョージ・クラーク

アーティスト、キュレーター、小説家。長編映画『A Distant Echo』はイフラバ国際ドキュメンタリー映画祭オプス・ボヌム・コンペティションで上映された。新作は台湾の蕭壠文化園区にある公園で展示。本作の前に、ルーク・ファウラーとの『The Poor Stockinger, the Luddite Cropper and the Deluded Followers of Joanna Southcott』(13)やベアトリス・ギブソンと共同脚本を担った『未来は私たちのように年老いつつある』(10/IFF2011にて上映)など、様々なアーティストとコラボレーションしている。
キュレーターとしては、映画とビデオの歴史を探求・拡張することに主眼を置いている。2013〜2015年はテートモダンで映画部門のアシスタントキュレーターを務め、ウテ・アウラント、カミーユ・アンロ、マイク・クッチャー、ルイス・オスピナ、チック・ストランドなどの個展をキュレーションした他、2016年1月にテマティックなキュレーションの「Throwing Shadows: Japanese Expanded Cinema in the time of Pop 」をジュリアン・ロスと平沢剛と共にテートモダンとロッテルダム国際映画祭で開催した。

 

上映日

東京:5/4 21:15, 5/7 13:45 プログラム Q
京都:5/14 11:00 プログラム Q
横浜:6/18 18:30 プログラム Q
名古屋:6/25 14:50 プログラム Q
 
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