黒川芳朱/デジタル/カラー/3分/2017 折り重なる皮膚の層。皮に包まれた肉の塊。映画が映るスクリーンも、視野が映る網膜も、膜という皮の層だ。皮の層を出入りする、水分、空気、イメージの浸透圧。(K.H.)
1954年生まれ。1981年映画『セルロイドの砂漠』でデビュー。映像とパフォーマンスを活動の核に据え、見えることと見えないことの境界に立つ前衛。『イコノクラスム No.1』(99)、『離散の歌』(11)、『たましひのからだ』(12)など。