浅尾鷹哉/デジタル/カラー/10分/2017
心理的な負担を抱えている視聴者に何かのきっかけや良い影響をもたらすためにはどのような人物の関係を描けば良いのかを考え、ひとりの男が大切な人を想う日常を実写と写真の再撮影による手法を用いて表現しました。ドキュメンタリー・実験映像・ドラマ・日記映画などが混ざっています。(A.T.)
似たような悩みを持ちながら友人と自分は本当のところお互いの悩みをどうすることもできないでいる。そんなふたりの近づいては遠ざかる切なくも熱い思い。それを従来無機的で冷たい印象を与えがちな構造映画の手法を使いながら「感情」をコマ撮りのスピードに乗せて相手の中へ無限に近づかせていくという表現。その当事者感が新鮮。
1994年生まれ。福岡県出身。九州産業大学芸術学部デザイン学科在学中。3回生のゼミで制作した今回の『確かな気配』(17)が初めての作品発表になる。コンペティションへの応募も今回が初。先天的な特性や後天的な事象による影響について追求することをテーマに制作を行いたい。