プログラム

草る日々

草る日々
 

篠田知宏/デジタル/カラー/9分/2017
 
撮影当時の孤独な日常を、遺書代わりに記録した作品。
住まいは田舎の一軒家。母が死ぬと、家は草で覆われた。
仕方なく、一人草刈りに励むもうすぐ40歳のボクは、植物の生命力に抗いつつ、漠然と日々をやり過ごす。
その後、作中で語っていたとおり、なんとかなって現在にいたる。(S.T.)
 
「こまめに手入れが必要だとわかるまで夏が二回過ぎた」
アラフォー男子、独身。定職はまだない。一人暮らしで生家の草むしりに追われる日々。脚光を浴び、華ひらき、実を結ぶ日を待つ。一方、雑草だけは残酷にも繁茂し続ける。介護、相続、雇用……。地域の問題も刈り取られる事なく伸び続けるのだ。作業着のTシャツには大文字でFAMOUS!!
 

篠田知宏

1969年山口県下関市生まれ。大学では映画研究会に入部。卒業後、8mm作品『フィルムは回る』(93)、『日暮らし』(94)を制作。米国留学で映像製作を学び、16mm作品『Closed Days』(97)などを制作する。

 

上映日

東京:5/1 11:00,5/5 16:15 プログラム E
京都:5/15 16:30 プログラム E
福岡:6/3 13:50 プログラム E
名古屋:6/23 12:40 プログラム E
 
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