詩人でもある鈴木志郎康は、自身の身辺を撮影対象として、全くプライベートな視点から映像表現とは何かという普遍的命題に斬り込む映像作品を多数制作。個人映画の代表的作家として以後の映像分野に大きな影響を及ぼしてきた。今回の特集では、自身の映像制作について確信を得るに至った『日没の印象』から、対象を自己へと転換した日記映画の傑作『15日間』へと到る鈴木志郎康の思考の変遷をたどる。