6作品66分

　

具体美術協会のもっとも若いメンバーであった今井祝雄は、1960～70年代に独特のダダイスト的ユーモアに満ちたアプローチで、フィルムやビデオといった映像メディアの物質性を際立たせ、時間に手触りの感覚を与えようと試みた。最近ベルギー王立シネマテークやロッテルダム映画祭で個展が開催されるなど、海外での評価が著しい、今井の貴重な作品群を上映・展示する。
　
円　今井祝雄／16ミリ／3分／1967
フロア　今井祝雄／16ミリ／3分／1972
ジョインテッド・フィルム＋切断されたフィルム　今井祝雄／16ミリ＋スライド／20分／1973
オン・エアー　今井祝雄／ビデオ／21分／1980
ピザ・タイム　今井祝雄／ビデオ／10分／1983
タイム・イン・スクエア　今井祝雄／ビデオ／9分／1984
　

今井祝雄

1946年 大阪市生まれ。大阪市立工芸高校在学中から吉原治良に師事し、初個展「17才の証言」（64）の翌年から具体美術協会に参加。「具体」の解散（72）以降もジャンルにとらわれず多彩な表現を追求し、国内外の美術展へ出品多数。1970年代より本格的に写真やビデオによる作品を制作。近年の映像上映に「具体：素晴らしい遊び場所」（13／上映作品『円』）、第46回 ロッテルダム国際映画祭（17／6作品）など。
　

上映日

東京：5/3 19:00, 5/7 13:00　プログラム V
京都：5/14 16:30　プログラム V
福岡：6/4 11:30　プログラム V
名古屋：6/22 14:50　プログラム V