磯部真也／16ミリ／カラー／17分／2017
　
森の中の自殺体、その精神と肉体の行方を探した。メタファーとして配置した食卓の腐敗は死を連想させるが、そこではバクテリアが躍動し虫は踊り、命はもうすでに始まっている。生と死を分断するのが人間で、その窮屈さに苦しめられるのもまた人間か。（I.S.）
　
森（Forest）の樹木の根元に置かれた食卓にご馳走が並ぶ。16ミリフィルムのタイムラプスで食物が次第に腐る。この時間の流れを見つめながら、観客の想像力は、死（rest）を含むさまざまなイメージを触発されて物語を紡ぐが、やがて食卓が草の山となって新たな芽が生え始める中、時間の神秘さに打ち震えるとともに再生の希望を抱くようになる。
　

磯部真也

1982年横浜市出身。2007年東京造形大学大学院卒。イメージフォーラム映像研究所33期卒。『dance』（09）『EDEN』（11／IFF2011優秀賞）

　

上映日

東京：4/29 13:45,5/4 16:15　プログラム B
京都：5/16 13:45 プログラム B
福岡：6/2 13:50 プログラム B
名古屋：6/21 14:50 プログラム B