PROGRAM

H1 マリー・ロジエ特集 : マリーのワンダーランド1

スパイラルホール(東京):10/3 17:00
愛知芸術文化センター(名古屋):11/23 16:30
2作品74分

アメリカン・アヴァンギャルド・ミュージック+実験映画のマッドな巨匠トニー・コンラッド×ドイツの変態テクノ奇人フェリックス・クービンのポートレート2本立て。

アメリカ

トニー・コンラッド:ドリーミニマリスト

マリー・ロジエ 出演:トニー・コンラッド/デジタル/25分/2008

『トニー・コンラッド : ドリーミニマリスト』 は、実験映画作家およびミュージシャン、作曲家、サウンドアーティスト、教師、作家、そしてヴァイオリニストとして知られるトニー・コンラッドのドリーム・ポートレートである。ニューヨークを拠点として活動したコンラッドは、のちにヴェルヴェット・アンダーグラウンドのメンバーとなったジョン・ケイルおよびアンガス・マクリーズとともに62年にラ・モンテ・ヤングの“ドリーム・ミュージック”プロジェクトに参加するなど、ミニマルミュージックのパイオニアの1人として知られている。長年にわたってジャック・スミスと生活を共にした彼は、スミスが手がけた実験映画『燃え上がる生物』の音楽も担当。本作では、コスチュームとウィッグを身につけてニューヨーク州バッファローのプライベートスタジオでバイオリンの練習をするコンラッドの姿や、“pickled film”(=漬け物映画)と名づけた作品の製作過程、ニューヨークのトニックスやホイットニー美術館ビエンナーレで行った演奏などを見ることができるほか、母親と共に行った自身初の指人形劇やスミスとの出会い、『燃え上がる生物』の音楽制作などに関する彼の思い出話を聞くこともできる。撮影に2年を費やした本作は、貴重な映像とコンラッド自身による回想のみならず、笑いをも共有できる作品となっている。

 

フランス・ドイツ

フェリックス・イン・ワンダーランド

マリー・ロジエ 出演:フェリックス・クービン/デジタル/49分/2019

コルグMS-20シンセサイザーを駆使したフェリックス・クービンによる実験的なサウンドと演奏の創造的世界へようこそ。常に音楽について考え続けているクービンは、並外れた創造力と尽きることのないインスピレーションをもつ偉大なアーティストだ。電子音学からポップス、ミュージック・コンクレート、オペラ、マイクロフォンを用いた実験、そしてラジオ・ドラマの脚本まで幅広く手がけている彼は、音楽と純粋な歓喜に満ちた新たな世界を生きる冒険者なのである。



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