PROGRAM

《D》東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション4

【東京】シアター・イメージフォーラム:10/13(SUN) 1:00pm、10/15(TUE) 3:30pm
【名古屋】愛知芸術文化センター:11/3(SUN) 11:30am
【京都】出町座:11/11(MON) 7:05pm

3作品76分

中国本土 / アメリカ

彼女は渡った

デイジー・ズイェン・ジャン / デジタル / 18分 / 2024年 《優秀賞》

コロナのロックダウン中、異国の地アメリカで学ぶ作者は、学生寮で掃除人として働くコロンビアからの移民女性に出会う。二人の眼差しは、人工の建造物をはみ出て葉と根を伸ばす植物たちに惹きつけられる。あの娘は旅立った。彼らも旅立った。そして人生は続いていく。現地の人に気もとめられない移民二人の、ささやかだが暖かい交流がフィルムの質感で情感豊かに込められた。

デイジー・ズイェン・ジャン
観察者。流動的で、浮遊し、冒険的に根を張る。踊ることの優しさと不安の間で、彼女の作品群は日常の新たな想像のための回想録を構築し、憧れに波打ち、親近感を探し求める。マサチューセッツ工科大学で建築学の修士号を取得。現在はインディペンデント映像作家。

中国本土+イギリス

コクーン

イウェ・チェン / デジタル / 5分 / 2024年

どこか遠い記憶を呼び起こすかのような気配に満ちている。暗い一室の中、TVが光っている。映されているのは一匹の蛾である。蛾は卵を幾つも産むとブラウン管を飛び出し、卵もいつしか部屋のあちこちへと移っている。幼い少女がその卵に触れると–––。蛾をモチーフに、少女の不安げな一夜を淡いタッチで描くドローイング・アニメーション。

イウェ・チェン
中国出身の2Dアニメーション・アーティスト。2023年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業。感情、記憶、自己反省は彼女の創作の大きなインスピレーションの源である。

日本

遠い声

伊藤 高志 / デジタル / 53分 / 2024年

一面朽ち果てたひまわり畑、廃墟と化した公営住宅群–––。息を呑むような殺伐感が作品全体を覆う。互いが分身のような二人の女。カメラを持って彷徨し、一人は不可思議な事物や自分にカメラを向け、一人は黒いワンピースをさまざまな場所に吊るして撮る。日常的世界と非現実的世界が一瞬にして交差する“映画の魔術”に満ちた作品である。

伊藤 高志
九州芸術工科大学在学中、松本俊夫ゼミで発表した実験映画『SPACY』(1981)で一躍世界の注目を浴びる。超現実的な視覚世界や虚実の曖昧な関係といった問題を追求。代表作に『ZONE』(1996)、『最後の天使』(2014)、『三人の女』(2016/4面マルチ)、『零へ』(2021)。



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