PROGRAM

《D》東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション4

【東京】シアター・イメージフォーラム:10/1(SUN) 13:0010/4(WED) 15:30
【京都】京都文化博物館:11/19(SUN) 11:00
【名古屋】愛知芸術文化センター:11/26(SUN) 11:00

5作品85

韓国

私は馬である

イム・チェリン / デジタル / 8分 / 2022年

胎夢(テモン)–––韓国では妊娠の兆候、生まれてくる赤ん坊の性別や性格、将来の運命などを暗示する予知夢のことをこう言う。作者の母が見た自分と双子の妹の胎夢は野性の馬だった。本作品はその胎夢にインスパイアされたドローイング・アニメーション。想像力豊かに活写された太い墨の筆致が力強く乱舞する。

イム・チェリン
イム・チェリン(1994年ソウル生まれ)は、主に実験的なアニメーションを制作する韓国出身の映像作家。技巧的かつ独特な素材を用いて、ジェンダー論やセクシュアル・イメージを追求している。ソウル大学校のビジュアル・コミュニケーション・デザインBFAプログラムを2017年に卒業後、カルアーツのエクスペリメンタル・アニメーション・プログラムで修士号を2020年に取得。彼女の作品は、アヌシー、アナーバー、ザグレブ、DOKライプツィヒ、オタワなどの主要映画祭に出品され、2021年にはGLAS助成金を得た。

韓国 / アメリカ

明るい音A

ヨンウン・キム / デジタル / 17分 / 2022年

ある浜辺にピアノが流れ着く。ロープがくくりつけられたピアノは調律を施すために険しい山道を越え作業場へと運ばれて行く。20世紀初頭に韓国に持ち込まれたピアノの搬入過程を映像で再現。ピアノ調律のピッチ「A」の周波数440Hzが現代の多くの楽器の調律に使われるようになったその歴史をモノローグにより紐解く。

ヨンウン・キム
ヨンウン・キムの作品は、近代化と植民地主義がどのように私たちの聴覚を形成してきたかに焦点を当て、アジアを中心に音の歴史を検証している。韓国とオランダでアートと音学を学び、現在はアメリカで映像・デジタル・メディアの博士号を取得中。彼女の作品はベルン美術館(スイス)、サムスン美術館(韓国)、ロサンゼルス市立美術館(アメリカ)などで発表されている。プリ・アルスエレクトロニカ、SongEun Art Award受賞。

日本 / ドイツ

Who owns the story?

国本 隆史 / デジタル / 30分 / 2023年

作者が移住先のドイツで出会ったポーランド人男性ロベルトは路上で生活している。作者は何度も足を運び交流を深めるが、やがてロベルトはどこかへと姿を消してしまう。作者とロベルト、そして映画を観る観客の「居場所」についての示唆に富んだ日記映画的ドキュメンタリー。IFF2019で上映された『ロベルト』の続編。

国本 隆史
神戸のコミュニティメディアで働いた後、2012年ドイツへ移住。ブラウンシュバイク美術大学にて、Candice Breitz教授とEli Cortiñas教授に師事し、マイスター学位取得。作品に『ヒバクシャとボクの旅』(2010)、『ロベルト』(2019)、『松の樹の下で』(2022) など。

中国 / 日本

ゾウのかたち

クワ ウケン / デジタル / 8分 / 2023年

ある日突如として少年の家に住み着いた象。しかし大人にはその姿は見えないようだ。思春期の子どもの「性」に対する感情の変化と、それを見て見ぬ振りをする大人とのディスコミュニケーションを4つのエピソードに構成した手描きアニメーション。ことわざ「部屋の中の象」をモチーフにカラフルかつポップに展開する。

クワ ウケン
1996年中国・重慶市に生まれ、2023年東京工芸大学アニメーション学科卒業。現在、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に在学中。

日本

暝映

芝田 日菜 / デジタル / 22分 / 2023年

一日中自ら光を放っているが、日没後になって初めてその光を見ることができるというヤコウタケ。作者は、その生態から暗闇の中でしか現れない“映画”に思いを馳せ、明かりのない森の中、薄暗くなった夕暮れから深夜にかけて“光”の採集を試みる–––。照明を抑えた丹念で静謐な画作りを通して、「映画とは何か」を問う。

芝田 日菜
2001年千葉県生まれ。多摩美術大学美術学部メディア芸術コースに在籍。



Copyright © Image Forum 2026 All rights reserved.