バター・ランプ フー・ウェイ
ギャラリーなどで展示されるビデオ・アート系作品が多い中国の実験映画。今回セレクトするのは、それらの流れと一線を画すより物語性の高い3本。二人の青年の奇妙なリズムで進行するシュールな会話劇『記憶は残っていない、私は全てを記録する』など、日本のインディペンデント映画にも通じるような感覚がみられるのも興味深い。『バター・ランプ』はチベットが置かれた状況をウィットに富んだ設定で浮き彫りにし、カンヌ国際映画祭批評家週間など世界の映画祭で高い評価を得た短編映画。
キュレーター:チャン・ヤーシュアン(中国インディペンデント・フィルム・アーカイブ)
記憶は残っていない、私は全てを記録する シュエ・ジアンチアン/デジタル/22分/2014(中国)
四人の臆病者 マイ・マイ/デジタル/26分/2011(中国)
バター・ランプ フー・ウェイ/デジタル/16分/2013(中国)